百二十年以上前に建てられた町家を現代によみがえらせる

柱、梁、壁は可能な限り残し、古い表情を活かして白い漆喰塗りの壁と対比させました。特に火袋の煤けた壁が時の流れを感じさせてくれます。また、古い建具を活用することによって、逆に新しさを表現しました。

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限られた空間を最大限活かす改修

改修にあたり、奥の便所、浴室を減築して庭とし、表に広い土間を配しました。
光と風の取込を第一に考え、階段、葦戸で1階から2階へと風の道を作りました。

土間
P4112290たたき土間はあえて粗い仕上げにしました。二条通に面する店舗として利用していただいたり、創作の場や駐輪スペースのようなプライベートの場として利用するのも一つです。
P4112330減築して確保した空間ですが、日当たりも悪く、植栽を活かすには厳しい状況ですので、石材で味をつけてみました。
2階
P41123592階天井は梁が見えるまで上げ、 南側と北側の窓が一直線につながることで風通しを良くし夏はすだれをかければよりいっそう涼しさを増すこととなるでしょう。