京町家の保全と再生。

京町家(京町屋)を改装したカフェ・レストランが人気だったり、京町家に住みたいという人が増加傾向にあったり…と、京町家は相変わらずの人気です。
その一方で、老朽化し放置された状態になっているものも多く、国や市では、伝統ある京町家を保存すべく、さまざまな取り組みを行なっています。
そんな中、「京都ならではの伝統的な京町家を継承していきたい。」という思いから、私たちフラットエージェンシーでは京町家の保存・再生にまつわる様々な活動を続けてきました。
そして2003年10月、「京町家の良さをもっと広く知ってもらおう!」と誕生したのが京町家体験館『風良都(ふらっと)』です。

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町家の良さを少しでも伝えたい

この町家は、昭和初期に建築されたもので築後80年の年月が経過しています。10年近く空き屋で、廃屋状態の家屋でしたが、平成15年「京町家の保存」と歴史あるこの大徳寺付近の「街並み景観」を考えたとき、取り壊さずに再生し、町家の良さを少しでも伝承できればとの思いから修繕を致しました。
改修では、床下に「竹炭」を敷き詰め、床材には竹無垢材を使用、できる限り土壁と自然材を使いました。室内はマイナスイオンに溢れ、旅の疲れを癒してくれることでしょう。

ここでは、京町家に実際に住んでみたいという方のために宿泊施設として貸し出したり、町家のリフォームをお考えの方に参考として見てもらえるよう随時見学を行ったりしていました。
京町家はただ残すだけでは守り切きれません。活用してこそ建物が生き返り保存もされていくのです。

改装前

参考

・全国賃貸住宅新聞 2003年(平成15年)10月30日
・全国賃貸住宅新聞 2003年(平成15年)11月10日
・日本経済新聞 2003年(平成15年)11月20日
・京まち工房
・RE.port
・ラジオカフェ79.7Mhz
・京都スタイル