理解のある家主様の協力により実現した、町家再生トライアル。
「不動産管理信託を活用」した、京町家再生・利活用事業である「ARAKAWA 京町家再生・利活用PROJECT」。
昭和初期の織屋建の町家(隣家と壁を共有する長屋)を改修。
改修前は、織機をおいていた部屋は日照が入らず暗かったのですが、部分的に減築をして奥に庭を確保、さらに天窓を設けて大変明るい台所へ。
内装は内壁に漆喰を塗るなど自然材をふんだんに使い、環境にも健康にも配慮した仕様となっています。現在はゲストハウスとして利活用。
京都の住文化を後世に継承
京町家が年間2%ずつ減少している中、京都の住文化を後世に継承して行くには、今ある町家の建築、空間の現物を住み継ぎ、使い続けることが必要です。これまで京町家の証券化など事業レベルで京町家を継承する手法の検討がされていますが、今回もそのための新しい手法として注目されています。
改装前
参考資料
・住宅新報 2010年(平成22年)7月27日(火)
・京都新聞 朝刊 2010年(平成22年)7月28日(水)
・ニッキン 2010年9月3日